概要
チュートリアルの徳井さんが設立した株式会社チューリップが、
東京国税局から2011年3月から2018年3月期までの7年間に
約1億3800万の申告漏れを指摘されました。
2011年3月から2015年3月期までが約2千万円の所得隠し。
具体的には個人の旅行や洋服代アクセサリー代を会社の経費として計上していました。
2016年3月から2018年3月まで所得が約1億2000万あったにも関わらず申告をしていませんでした。
その結果、法人税約3700万円の他、消費税約2100万円、所得税約4400万円を追徴されました。
なぜ徳井さんは会社を作ったのか
理由はただ一つです。税金が安くなるからです。
会社を作る前後で考えてみます。
吉本興業は徳井さんという個人事業主に対して、報酬を支払って、
徳井さんは所得税、消費税を払うことになります。
所得税の税率はこのようになっています。
この時注意していただきたいのが所得税は累進課税ですので、
195万円以下の部分は5%、195万から330万円以下は10%と
累進して課税される点にご注意ください。
高所得者になると住民税も合わせて半分税金が持って行かれることになります。
そこで 徳井さんは先輩芸人に言われて株式会社チューリップを作ります。
会社を作るとどうなるでしょうか。
徳井さんは株式会社チューリップの社長になるわけですが、
その前後で仕事はなんら変わりません。
これまで得意さん個人に払っていた報酬が会社に支払われることになります。
これが会社の売上です。
そこから 会社は徳井さんに役員報酬という形で給料が支払われます。
会社の儲けは吉本からの報酬から徳井さんの給料と本当に徳井さんが仕事をする上で必要な経費を差し引いた部分になります。
税金は会社から法人税等消費税を支払い、
徳井さんは役員報酬から所得税を払うことになります。
法人税と住民税事業税を合わせて、ざっくり30%前後になるので、
高所得者のような方は、このような形態を取った方がトータルで税金が安くなることになります。
ただ今回は全ての税目を払っていませんでした。
所得隠しの件
四年間で約2千万円の所得を隠していました。
具体的にはプライベートの旅行や洋服、アクセサリー代を会社の経費として計上していました。
以前パパ活の動画で少しお話をしているんですが、 基本的にはこれらは私的なものですので経費には認められません。
しかし場合によっては、実際仕事でも使っており、
それを客観的に証明できるのであれば、使用している割合などを勘案して一部経費にできることもあります。
今回のケースでは洋服を劇場で来ていたり、旅行のネタをテレビで話すこともありますので、
100%私的なものかといわれるとそうでもないかと思いますが、
管理がずさんで証明できないため、おそらく全部認められていないものと考えられます。
税理士がおるのになんでと思われるかもしれませんけど、
税理士も徳井さんの仕事をすべて把握しているわけではないので、
仮に「これは劇場用の服です」とか言われるとそうなのかなと思ってしまいます。
それでもそういった支出が多ければ「なんか怪しくない？」って思うので、単純にゆるかったのかもと考えられます。
申告漏れの件
3年間は確定申告をしていませんでした。
本人は想像を絶するだらしなさと会見で話しています。
税理士に促されても「なんとなくいけるのかな」ということで払っていなかったと話しています。
これははっきり言って嘘ですね。
会見後に新しい事実も判明していて、2019年10月26日現在の最新情報では、
2010-2012年3月期に各年の申告期限内に申告をしておらず、
税務署からの指摘を受け、３年分を併せて申告。
また、2013-2015年3月期についても、各年の申告期限内に申告をしておらず、
同様に税務署からの指摘を受け、3年分を申告。
しかも、この３年分について、申告自体は期限後に完了させましたが、
その納付については、税務署からの督促にもかかわらず、納付をせず、
な！な！なんと！銀行預金を差し押さえられるに至りました。
以上の経緯について、会見では触れられてなかったですね。。。
度重なる申告漏れ及び未納があり、国税局の税務調査を受け、2016-2019年3月期の３年分について、適切に申告するように指摘を受けました。
全然なんとなくいけてないですよね。
何で過去に駄目ですよって言われてるのにいけると思っているのか、
社会人としてどうこうというより人として意味不明ですよね。
今となってはただの言い訳をしていただけのようですが、、、
会見の中で「税理士さんから去年払ってないから今年は払いましょうね」って言われたとも話しています。
これも嘘ですね。
最初は税理士がやばいと思っていたんですが、顧問はついてなかったと思われます。
顧問をしていたら資料こうへんから今年は払わんでええかとはならないわけです。
僕も顧問をしているお客様で実際にありました。
記帳はこっちですると会社は言っていたのにその時期になると忙しい忙しいと言って何度催促をしても記帳がされていません。
最後は半分キレてどうにか間に合ったという記憶があります。
そう考えると、決算の時だけ税理士お願いをして、顧問をつけていなかった可能性が高いと思います。
個人的に思うこと
めちゃくちゃ好きだったので、マジでショックです。
この会見では世間は許さないと思います。
会見の次の日、テレビをつけるとたまたま徳井さんが出ているバラエティがやっていたのですが、
はっきり言って全然笑えなかったです。
今回は青汁王子と同様に逮捕されてもおかしくないレベルです。
むしろ青汁王子より断然悪質です。
何度も無申告だったということが明るみになり、
ついに10月26日に謹慎が発表されました。
まあ、当然かなと思います。
芸人さんというのは夢を売る仕事なわけでイメージが超大切です。
国民の義務を果たしていないという悪いイメージがついてしまうとなかなか取れないので、復帰はいつのなるのでしょうか。
よくよく反省して頂ければと思います。
この件から学ぶこと
「こんぐらいいいか。」
「こんぐらいバレへんやろ」
は絶対NGです！
本件はメディアで大きく報道されましたので、
皆さんの納税意識がさらに高まることを願っております。
これを見ているあなたなら大丈夫ですね(^^)/
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